INTERVIEW

「裸足で14分台、スパイクで13分台を出したい」過去を乗り越えて今を挑戦する

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箱根駅伝で走れなかった悔しさ

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陸上は、高校から始めました。有力な選手を多く排出する東北高校に入学し、地元宮城を離れての仙台での生活が始まりました。当時の5,000mの記録は日本で80位くらいだったと記憶しています。陸上漬けの毎日でしたが、それでも走りたい気持は変わらず、その延長線として帝京大学への入学を決めました。

ストイックなトレーニングの成果もあって、5,000mのタイムは14分前半まで出せるようになりました。同期の中でのタイムは2位、箱根駅伝のチームメンバーの中でもレギュラーになるほどまでに成長し、箱根駅伝に準ずる多くの大会に出場しました。ただ残念ながら、在学中に一度も箱根駅伝という舞台で走る夢はかないませんでした。

ここ一番、というときに実力を出し切れないときがありますね。地面を垂直方向に蹴って、身体が跳ねてしまうクセがあるんです。そんなときに、裸足ランナーの吉野さん、高岡さんと知り合って、Vibram Five Fingersのことを知りました。そこから4年間は、Vibramを履いたり、ときには裸足になって自分と向き合うトレーニングが増えました。

自分と対話できる靴 Vibram Five Fingers

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私が、Vibram Five FIngersに対して感じること、それは「自分と対話できる」です。まるでセンサーのようです。ランナーは、自身の不調や身体の違和感の原因を常に正しく理解できるわけではありません。「左足のハムストリングが痛い」と感じたとしても、ハムストリングだけをケアすればいいわけではありません。身体は複雑に連動していて、すべての組織は連動しているからです。経験値の高いトレーナーが見て、初めて分かることも少なくありません。

Vibramを履いていると、より裸足に近い感覚だからか、五感が研ぎ澄まされます。単発的な最大出力が求められう短距離とくらべて、長い時間・距離を走る長距離は、身体に如何に負担をかけないかが特に重要です。身体とコミュニケーションしやすいFive Fingersは、そんなときに特に威力を発揮してくれます。

最初にVibramを履いたときは、すぐに筋肉痛になったのを覚えています。真下に蹴って跳ねてしまうクセのせいで前に進まず、それでも無理な力をかけて走っていたからだと思います。自然体で走れるようになってからは、筋肉痛になることも、故障しがちだった腓腹筋、ヒラメ筋が傷むこともなくなりました。

自分たちの手で、「走る」に挑戦する環境をつくる

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大学を卒業してからは実業団には入らずに、社会人として仕事しながらトレーニングを続けています。有志で結成した「マーガリンボーイズ」チームで、似た境遇のランナーたちと切磋琢磨しながら練習に励んでいます。「実業団に勝つ」という目標は、メンバー同士で目指している目標の1つです。限られた時間や条件を意識しながら、トレーニングできる環境を自分たちの手でひとつひとつ考えてきました。今は織田フィールという場所でトレーニングをしています。

過去を乗り越えて、今を走りたいマーガリンボーイズのメンバー

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過去にダメだったやつ、落ちこぼれたやつ、人間関係で悩んだやつ、ケガに泣いたやつ。大きな大会に出て表彰されるくらいのポテンシャルを持っていても、どうにも実績を出せなかったランナーは多くます。もちろん、走ることが好きで、また走りたいと思っているランナーも、です。

マーガリンボーイズは、そんな気持ちのランナーに声をかけていきたいです。小人が大人を負かすような、そんなことにワクワクしてくれるランナーと一緒に、切磋琢磨して走ることを楽しみたいです。自分と仲間を信じて走りだしたマーガリンボーイズのメンバーとして、これからを楽しみたいです。

「情熱と工夫で、やりとおせる」「あきらめないから、勝てる」
「裸足で14分台、スパイクで13分台へ」

4年間お世話になって、強くしてもらったFive Fingersとは、これからもともに成長していきたいです。

—-ひとりの人間として、今と向き合い挑戦する選手を応援したい

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私たち、BarefootincJapan社は今年で5歳になります。Five Fingersを中心とした、Vibram社の先進的な靴を日本の皆様にお届けしています。

応援する選手に対して、順位とかタイムとか成績とか、そんな決まりを求めることはありません。一人の人間として、多くの人や機会に触れ、その度に自分で考えて、ときには新しいことにチャレンジしていく選手の姿が、私たちのような小さい会社の今と重なって見えます。現実と向き合い、少しでも前に進もうとする選手をこれからも応援したいと思います。

How to / Interview